TECHNOLOGY
三次元細胞培養デバイス
Meshtable®とは?
当社が開発を進めている三次元 細胞培養デバイス 「Meshtable®」は、 これまで主流となって
きた「平面培養(二次元培養)」のリソース(設備、器具、技術)をそのまま活用しながら、
簡便な手順で 三次元細胞シートを作製できる画期的なデバイスです。
このデバイスのコア技術は、微細なメッ シュ上で細胞を増殖させる技術
「マイクロメッシュ培養法」であり、この技術を組み込んでいるMeshtable®を、
適合する従来の二次元培養に用いてきた容器 (マイクロウェルプレート、ディッシュ等)に
投入し細胞を播種~培養するだけで、メッシュを足場とした三次元細胞シートを
作製することが可能となっています。

Meshtable®
の特徴
Creating 3D cell sheets in
a simple procedure
Meshtable®の特徴は、極めてシンプルな⼿順で三次元細胞シートを作製できることにあります。三次元細胞培養においては、スフェロイド培養及びオルガノイド作製、ティッシュエンジニアリング等の研究が世界中で進められていますが、研究内容として⾼度なあまり、三次元細胞培養について広く浅いニーズのある市場において受け⼊れられやすいとは⾔えない点があると考えています。再⽣医療並びに創薬開発、化学製品及び機能性⾷品などの開発において共通性のある裾野として⼈体への毒性・効果などを簡便に評価できる三次元細胞培養技術の確⽴が求められていると考えており、Meshtable®はその⼀端に貢献できると考え、研究開発を加速させます。
APPLICATION
活用領域について
Meshtable®を⽤いて作製した三次元細胞シートの活⽤領域は多岐にわたると考えています。従って、現時点では本技術の活⽤領域に近い研究をされているアカデミアの皆さま、および企業の事業開発担当者さまや研究者の皆さまと連携を進め、Meshtable®をお使いいただくことで認知を進めていく活動を⾏っています。連携によって⽣み出される成果を相互に共有し、さらなる進化を成し遂げることでMeshtable®がヒト細胞の活⽤における新たな選択肢となることをめざしています。現時点で想定している領域及び研究内容を以下に⽰します。
CASE.1
毒性評価等におけるデバイス単体での活用
及び評価系アッセイへの組み込み
極めてシンプルな手順で三次元細胞シートを作製できるMeshtable®。これにより、本デバイスがさまざまな研究者の研究、そして開発を加速させます。ヒトの生活に不可欠な化学製品などの開発、そして新たな医療、創薬分野での研究においては、さまざまな化合物の人体への効果や毒性を評価しなければなりません。Meshtable®は特に接着性の細胞を主体に、これまで実現できなかった高機能の細胞シートを簡便に作製できることで、研究開発の加速を促します。
CASE.2
動物実験代替に向けた研究
世界的な動物実験禁止の潮流により、特に化粧品や機能性食品の開発などへの影響が指摘されています。CASE 1でも述べた活用に加え、インサートタイプのMeshtable®を用いれば気相・液相を必要とする共培養や、細胞シートのタイトジャンクション形成評価、透過性評価などのさまざまなニーズに応えることが可能です。さらに、ヒト細胞のみならず、動物の細胞も含めた三次元細胞シートの作製による新たなアプリケーション開発にも貢献できます。
CASE.3
本デバイスを組み込んだ灌流培養システムの構築
Meshtable®のもう一つの特徴が、平面培養と比較して長期間の培養を実現できることです。また、作製された細胞シートの機能維持のためには、適切な頻度での培地交換も不可欠です。現在開発中のMeshtable®を応用した灌流培養システムの構築により、培地交換の手間や頻度の低減、さらに血流を模した培地の連続供給による細胞シートへの刺激付加、機能改善などを目指しています。
CASE.4
再生医療分野への応用
Meshtable®に用いているポリエステル微細メッシュと一体化した三次元細胞シートは、現在のところ移植医療への応用は想定していません。しかしながら、大型の細胞シートを作製可能とし、その細胞シートをメッシュと一体的にフレームから取り外せる機構を持つ Meshtable®は、作製した細胞シートの動物への装着や、関連実験への利用が簡単などの利点を持ちます。直接的ではなくとも、再生医療分野に必要とされる新しい研究、実験への活用が期待でき、新たなアプリケーション開発に貢献します。
DEMONSTRATION
三次元細胞培養
タイムラプス動画
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HCM 7200倍速
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hMSCx20 7200倍速
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iPSC-CMs 30日
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mMSC 7200倍速
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HepG2 5x10^4 7200倍速
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CarmyA 43日
product
製品について
Meshtable®は既存の平面培養向け容器にインサートして使用します。
各社製マイクロプレート並びにディッシュに適合する形状となっておりますが、ご不明点ありましたらコンタクトページより当社までお問合せください。

10cm DISH用

6cm DISH用

6wellプレート用

12wellプレート用

24wellプレート用 カラムタイプ

24wellプレート用 カラムタイプ(透過試験用)
HOW TO USE
使用方法
※ 12wellタイプの場合

STEP.1
市販のwellプレートにMeshtable®をセットし、細胞懸濁液(40μL)をメッシュ上⾯へ播種します。

STEP.2
37℃のCO2インキュベータへ⼊れ、細胞がメッシュに接着するまで4〜5時間静置培養します。
※細胞種によります。

STEP.3
培地(3mL)をメッシュ⾯に直接培地を吹きかけないようにゆっくりと添加します。
※5時間以上経過しても細胞がメッシュへ接着しない場合はメッシュのコーティングを⾏ってください。

STEP.4
インキュベータ内で培養を開始します。
FAQ
製品に関するご質問
およそ縦150-180μm・横40-60μm に調整しています。
フレーム部分はポリカーボネートで、メッシュシートはポリエチレンテレフタレートです。
全て密封袋に入れγ線滅菌した状態で出荷しています。
24well透過性試験用カラムタイプ品があります。
NDAを結ばせていただいた後、詳しい資料をお渡しします。
HepG2、HCM、MSC、Caco-2、HUVEC、Tig-120、hCMEC/D3、CarmyA®︎などがあります
本品は試験・研究の目的にのみ使用可能です。臨床/診断には使えません。